地方頒布用こけしの写真と解説です。地方頒布の申込みは「こけし手帖」の『地方頒布のお知らせ』をご覧ください。


<こけし手帖(令和2年7月号)714>
鳴子系 大沼秀顕工人(6寸岩太郎写しこけし)
令和二年二月例会に特別頒布の初回として大沼岩太郎こけしの写し(こけし手帖711号参照)を頒布しましたが、地方頒布の要望が多く寄せられましたのでトクサ仕上げ(写真右)と紙やすり仕上げ(写真左)の二種類を再度秀顕工人に製作して頂きました。
 
木地山系 三春文雄工人(6寸石蔵徳利型こけし)
文雄工人に多くの石蔵型の中から徳利型を製作して頂きました。多くの工人が同型のこけしを製作しますが、丁寧に製作された素晴らしい出来栄えです。
 
木地山系 阿部市五郎工人(7寸泰一郎型こけし)
市五郎工人の代表的な泰一郎型こけしです。ロクロ線無しで小柄の花を多く配した胴模様(写真右)と肩に赤いロクロ線を配し大柄な花模様(写真左)の二種類です。
 
鳴子系 小林繁男工人(6寸松三郎型こけし)
繁男工人の代表的な松三郎型こけしです。古鳴子こけしを思わせる肩、胴の上下にロクロ線を配しオーソドックスな菊模様の何とも素晴らしいこけしです。
 
弥治郎系 池内潮音工人(6寸吉紀型こけし・福雄型えじこ) 
潮音工人は家具のデザイナーを目指して美術学校を卒業後、平成29年4月から白石伝統こけし工人後継者育成事業に応募し弥治郎こけし村で修業を始め新山吉紀・真由美工人へ弟子入りし4月にデビューした。(こけし手帖712号参照)。
 
中ノ沢こけし 柿崎文雄工人(善吉型6寸こけし・えじこ・だるま)
文雄工人は善吉型こけしとえじこの研究・製作に情熱を注ぎ自分の物にされた。善吉型こけし四種、えじこ三種とだるまです。
 
津軽系 笹森淳一工人(6寸伊太郎型こけし)
淳一工人は津軽系こけし工人として多くのファンを持つ工人ですが、津軽に古くから伝わる長おぼこをもとにする伊太郎型こけしです。