平成25年4月の例会おみやげこけし
熊谷 祐太
(くまがい ゆうた)
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祐太工人は昭和60年生れの遠刈田系新人工人です。平成21年6月に公募により100名近い応募者の中から選ばれた三工人の一人です。遠刈田伝統こけし木地玩具業協同組合で木地挽きおよび描彩の修行をし、平成23年12月より佐藤哲郎工人の下で継続して修行をしています。三年半の修行を経て4月より晴れて独り立ちをしました。
平成24年6月例会およびこけし手帖8月号(619号)の地方頒布で逹曽部早苗工人、日下秀行工人と共にデビューしました。
おみやげこけしは一昨年の例会および地方頒布の6寸と同一の胴模様二種類です。写真右が直胴で上下に赤のロクロ線と遠刈田系の伝統的な重ね菊模様です。左は同じく旭菊です。どちらも遠刈田系の特徴ある手絡、前髪、鬢飾りと鬢、面描は哲郎工人の特徴を良く捉えています。
祐太工人は「手にとって喜んでもらえる作品作りができるよう精進していきます。」と言っています。
遠刈田系の一番若い工人で今後の成長が大いに楽しみです。
今後、日々の努力と研究を重ねて遠刈田系こけしの新たな道を切開いて頂きたいです。 (田中厚志) |
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